あるもの ないもの

to Finland & Sweden 2017

4日目 初めてのSweden

船から見るストックホルムは、どう見てもヘルシンキよりも都会だった!

ガイドブックをちゃんと読んでいなかったので、少しの時間で読み直す。

船を降りると、みんな全く立ち止まることなく街の中へと消えていった。

私はまず今日の宿へどう行こうか考えていた。久しぶりに担ぐ12キロのバッグは重くて、ベンチに腰を下ろした。wifiをつなげて宿を探す。

と、遠くない??ここからは直行しても45分くらいかかるみたい。バスで行こうか、電車で行こうか。そもそも最寄りの駅またはバス停はどこなんだ?だだっ広い光景が広がっているけれど、どっちに歩いていけばいいのかなあ(海外旅は時間に余裕があるので基本的にはあまり下調べをしないで出かけてしまいます)!あ、あそこにおじさん発見!

「すみません、Swedenの方ですか?ここに行きたいのですが、最寄りの駅かバス停はどこでしょうか?」

おじさま「Helsinkiにいる兄弟を訪ねていまStockholmに戻ったところだよ。私はラース、Sweden人だよ。どれどれ・・・うーん、郊外だね。僕もよく分からないからこのホテルに電話をして行き方を聞いてあげるよ!」スマホを取り出し、ホテルへ電話。

「よし分かった!ついておいで、こっちだよ!」とずんずん歩き出した。

ラースさんは12kgのザックを背負った私のことは見えていないのか、高速で移動する。そもそも背が高いから歩幅も広い。ヒイヒイいいながら追うわたし。ラースさんも大きなスーツケースを引っ張っている。片腕がない。

15分くらい歩いて、最寄りの地下鉄の駅に到着。ちょい待ち・・・、と思っていたら私と同じように道に迷っていた人たちに質問されるラースさん。説明を始めた・・・長い(親切?)。チャンスだ、ここで息を整えねば。その後キオスクで、ラースさんおすすめの3日間電車&バス乗り放題パスを購入。

地下鉄に乗る。犬を連れて電車に乗り込んで来る人たちが多い。

しばらく揺られた後、地下鉄を降りて地上へ出る。着いたのか?
とここで、今度はバスに乗るらしい。乗り込む前にラースさん、「さて、君は初めてSwedenに来た。まだ何も知らない。僕はStockholm生まれじないけれど、子どもたちはみんなこの街で暮らしている。どうだろう、君にも僕にもしばし時間がある。フリーパスも持っていることだし、よかったらバスツアーをしない?」一人旅にはよくある想定外の展開だ。「いいですね、もちろんです。ぜひ案内してください!」

ぐるぐると走るバス。オフィス街、住宅街、生い茂る樹木・・・車窓から見える光景について説明をしてくれる。ガンで失った腕のこと、手術をするために田舎町からStockholmに出てきたこと。それからはこの都市で息子たちの近くで暮らしていて幸せなこと、奥さんのこと、これからのこと。40分くらいバスに乗った後、ラースさんは突然座っていたイスから飛び上がって運転手さんの側へ歩いていった。戻ってくるなり、「次で降りるよ。思っていたのと違うバスに乗ったみたいだ!君のホテルから離れていってる!」慌てておりた。何だかおかしくなって大笑いした。

「ほらあっちの方に見える背の高いビル、あれが君のホテルだと思う!」と言われて指差した方向へ振り向くと、ず〜っと向こうにビルが見えた(と、遠い・・・)。

公園を突っ切って、住宅街を抜けて、二人で歩きながら話をした。

30分近く歩いたと思う。到着した時は心底ほっとした。

ホテルはショッピングモールの一角にあった。ラースさんに「もしまだ少し時間があったら、シナモンロールを一緒に食べませんか?」と誘ってみた。「いいねえ!ちょうど少しお腹が空いたところだね。」先にチェックインをして、コートと荷物を部屋に置いたらやっと身軽になった。

初めてのSwedenのお友達ラースさん。次回Stockholmに行く時にもまたガイドをして欲しいな!


Swedenのホテル(2日間同宿)

Stockholm Park Inn radisson Solna
一泊 10111円+税金1213円×2泊