あるもの ないもの

to Finland & Sweden 2017

2日目 ヘルシンキ 16:30 パスポートがない??!!

ヘルシンキの中心街にあるカンピ・ショッピングセンター前のナンリッカ広場に建つカンピ礼拝堂の写真を夢中で撮っているうちにまんまとパスポートをすられてしまった。ほんとTHE tourist だったのでしょうね。
気づいたらカバンはワイドオープン、そしてパスポート、チケット、1ドル紙幣が5枚入った無印良品のケースがなくなっていた。完璧に油断した私のミス。

まずは警察へ行って盗難証明書を出してもらわなければ。すぐに近くにいる人たちに「最寄りの警察署はどこですか?」と聞いてみるものの、みなさん「警察署??うーん、わからないなあ」、「でも調べてあげるから待ってて!」と親切に言ってくださる。どうやらヘルシンキ中央駅から隣のパシラ駅まで電車に乗って、そこからバスに乗るらしい。けれど今は道路工事をしているから迂回路が面倒なことになっているらしい。歩いてもいけるけど30分はかかるし、土地勘もないだろうからタクシーに乗りなさい、と言う。更に2、3人の人たちに聞いてみたが、皆さん同様のアドバイス。それにしても親切です、フィンランドの皆さん。

17:30過ぎ
どうにかこうにか警察署へ到着。
あれ閉まってる?警察って閉まるの?どうしよう・・・。困っていると、「向こうは開いてるよ」と教えて下さる人が。50mくらい歩いたところに暗い感じの建物があって、入ってみると一つのブースだけ電気がついていた。男性が座っている。フィンランドに来てからよく見るセミロングのひげ、短めポニーテールの若いお兄さん。目があったので近づいていくと、「君は何をしにきたの?」と真顔で聞かれる。これまでの経緯を説明すると、「それではまずあなたがパスポートを盗られたときの状況を説明してください」と始まった。しばらく質問が続いた後に「あなたは日本人だと言っていますが、それを証明するものは持っていますか?」と言われてどきり。
しばし悩んでおずおずと出したものは、ゆうちょカードとクレジットカード!パスポートをコピーしてくるのを忘れていたことをその時思い出した。何をしていたんだ、わたしは。

彼はにこりともせずに一言。「これではわかりません」。確かにそうだ。どうしよう?ラジオ体操?私が変な動きをしながら考えている間も彼は無言で私を見つめたまま。

ここで思い出したことがあった。
今朝二件目のホテルにチェックインした時にパスポートナンバーを記入した。ホテルに電話をかければわかるはず!早速電話をかけて状況を説明する。本人確認をされた後、パスポートナンバーを教えてもらう。Good luckと声をかけられて電話は切れる。
警察官に番号を伝えるとすぐにコンピューターに打ち込んでいる。相変わらず無言。

しばらくすると、一枚の用紙を渡された。フィンランド語で書かれている。
多分これが盗難証明書。これで終わりなのかな?

椅子から立ち上がってお礼を伝えると、何かもごもご言っている。Excuse me? 少し顔を近づけると、手続きがスムーズにいくといいですね、と言ってくれた。緊張していた私は思わず笑ってしまった。彼は笑わない。でもありがとう。フィンランドのケン・タカクラ。

オットにはラインを入れて、大使館に戸籍謄本を送ってもらう手続きをした。

22:00

疲れ果てて寝てしまう。翌朝3時に起きる。4時半まで調べ物をしてまた寝る。

9月27日6:00 起床

用意してもらった朝ごはん。ココアだけいただく。

7:30 ホテルのフロントで証明を写真はどこで撮れるか聞いてみる

「ああ、そうね、あなたのパスポート・・・えーと、確かヘルシンキ中央駅にマシンがあったわ。良い写真が撮れるといいわね!」この国の人たちは親切だけどおせっかいしない。そこが好きだな、と思いながら早朝のヘルシンキの街へと出かける。

風は冷たくて、ストール、手袋、帽子を身につける。

 

 

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カンピ礼拝堂

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